マズアのぬるい夜の歌

ひとえに私の音楽聴取的素養の解像度が低いからなのだろうけど、マズアという指揮者がどういう音楽をやりたい人なのかがさっぱりわからない。手兵たるオケが超一流でなかったことなど一度もない筈だが、聴く音楽聴く音楽ことごとくピンと来た試しがない。

このマーラーの7番(夜の歌)も終始一貫して表現がぬるく、ゲヴァ管ともあろうオケも演奏ダルさ極まりない。微温的、とでも言うんですかね…。
ただこの曲、曲自体のキャラ付けが微妙だったりして、実際に言われる"よくわからない""難解"などといった評価を採った場合、このマズアの演奏はそれを体現した真に迫るものだ、ということになるのかも知れない。

…いずれにせよ、この曲を相当聴き込んだ人向けの録音であり、「初めての夜の歌」としてのチョイスにはちょっとハードルが高い盤、なのではないかしら。

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