鄙びの極地、ガンゼンハウザー/スロヴァキア・フィルによるドヴォルジャーク

ドヴォルジャーク交響曲全集/ガンゼンハウザー指揮スロヴァキア・フィル

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ひと通り聴いてみましたが(「2番」と「4番&8番」は単売盤を古くから持っておりました)、「3番&6番」の一枚が白眉ですね。曲調にここでのスロヴァキア・フィルの"鄙び感"がどハマりしてます。そしてこうやって聴いてみると、3番と6番という二曲の相性の良さ(絶妙なカップリング性)に気付かされます。この全集のウィークポイントである録音の力感の無さ(この録音に限らず初期NAXOSのスロヴァキア物には総じて言えることなのだけれど)と、オケの素朴な音色とが醸し出す"鄙び感"が、曲調と相まって昇華している奇跡的な好例…とまで言ったら過言かもしれないけど、まぁそんな風にも思えました。ガンゼンハウザーの指揮が聴けば聴くほどなかなか良くて(失礼!)、それこそ録音(音質)がもっと優れたものであったなら!などと思ったりもしました。

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