2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鄙びの極地、ガンゼンハウザー/スロヴァキア・フィルによるドヴォルジャーク

ドヴォルジャーク:交響曲全集/ガンゼンハウザー指揮スロヴァキア・フィル ひと通り聴いてみましたが(「2番」と「4番&8番」は単売盤を古くから持っておりました)、「3番&6番」の一枚が白眉ですね。曲調にここでのスロヴァキア・フィルの"鄙び感"がどハマ…

マズアのぬるい夜の歌

ひとえに私の音楽聴取的素養の解像度が低いからなのだろうけど、マズアという指揮者がどういう音楽をやりたい人なのかがさっぱりわからない。手兵たるオケが超一流でなかったことなど一度もない筈だが、聴く音楽聴く音楽ことごとくピンと来た試しがない。 こ…

ある日の収穫、目の付けどころ

シベ2はアツモン指揮都響!日本のオケの録音は出物も少ないのでなるべく見つけたら入手しておきたい。 何の変哲もないショルティ/シカゴのブラ4に見えますでしょ?…AADなんですよこの盤。ADDじゃなくてAAD。 ネバーヤングビーチは、ボーカルの安部さんがリ…

王道とは。ノイマンが振るドヴォルジャーク

安定のノイマン/チェコ・フィルによるドヴォ6。1982年のデジタル録音。 ドヴォルジャークの交響曲で「ん…ちょっと…?」という感触の曲があっても、このコンビの録音で聴くと「ああ…なるほど…!」となる確率が自分の場合、かなり高い。 …あ、ドヴォ6はクラヲ…

ただならない音楽、ヤナーチェクの弦四

ヤナーチェクの弦楽四重奏曲、初聴き… …なんだこのただならぬ音楽は!

マーラー3番、インバル/フランクフルト(現hr)

マーラーの交響曲第3番、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送響(1985年録音)で。 この曲を「夏の交響曲」と呼ぶ向きもあるとかないとか。この盤は少し前にブック◯フで収穫したもの。かの店では、巷で有名盤と見做されているもの、しかしこれまで自分…

ヤンドー探訪、グリーグ/シューマンP協

グリーグ/シューマンP協、アンドラーシュ・リゲティ指揮、ブダペシュト響、1988年録音。硬質でクリア、粘らず、指がよく回り、聴いていて聴き疲れせず、聴き終わって聴きもたれしない、喩えるなら甲類焼酎のようなピアニズム。氏がNAXOSレーベルへ盛んに録…

ケネス・ジーンって知ってる?

この手のコンピレーション盤は今や収穫対象となることはほぼ無いのだけれど、当盤、クレジットを見ると"ケネス・ジーン指揮"の演奏が数曲入っていたので、これは!と思い購入。 同じ初期NAXOSの録音で、ファリャの作品をメインとしたスペイン音楽集を氏の指…

スラヴ舞曲集、クーベリック/BRSO

ドヴォルジャークのスラヴ舞曲集、自分にとっては刷り込みたるクーベリック指揮バイエルン放送響の録音にて。スピーディーに駆け抜ける鉄壁のアンサンブルが実に圧倒的な名盤。

頭痛メモ

「緊張性頭痛」について勉強…。 https://youtu.be/29xpmP8EAGU?si=rddW-jFtZFi6vunc

グールドによるシベリウス「3つのソナチネ」他

出掛ける機会があると、出先近場のブックオフには何はなくとも足を運ぶようにしているのですが、こちら直近の収穫盤。グールドでシベリウス?珍しいのでは?とグールドにさほど詳しくない私は思い、なんとなく興味もそそられて手を伸ばしたのでした。加えて…

”あの感じ”がちょっと苦手な私のニューイヤーコンサート

ウィーン・フィル的な、というか、ニューイヤーコンサート…楽友協会大ホールの煌びやかでゴージャスな雰囲気から演奏されるあの感じ…がちょっと苦手な私でも聴ける、ヨハンの1世だったり2世だったりヨーゼフだったりするシュトラウスの、ワルツだったりポル…

隠れた秀演、リーベルマン/北オランダ管によるベートーヴェン

ベートーヴェンの交響曲第5番を、ヴィクトル・リーベルマン指揮、北オランダ管弦楽団の演奏で。 いわゆるメジャーどころではない録音(これはオケの自主レーベルなのかな?スポンサーにはエリクソンをはじめ数社のクレジットが)、そしてオケも指揮者も、こ…

腕っこきなテクニシャンたちによるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、2種聴き比べ

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を、ラフマニノフを弾くにひときわ腕っこきなテクニシャン系ピアニストたちによる2種の録音で聴きました。 サンチャゴ・ロドリゲス(p)/エミール・タバコフ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団(ELAN、1989年録音) キ…

ブルックナーの9番、アイヒホルンの演奏姿勢が作品に説得力をもたらす終楽章補筆完成版

クルト・アイヒホルン指揮、リンツ・ブルックナー管弦楽団による演奏で、ブルックナーの交響曲第9番(ノヴァーク版)、+終楽章付きで、これはサマーレ/フィリップス/マッツーカ校訂、コールス協力による補筆完成版。 とかく物議を醸しがちな”補筆完成版”…

武骨と優しさのハイブリッド、アイヒホルン/ブルックナー管によるブル8

ブルックナーの交響曲第8番(1890年、ノヴァーク版)を、クルト・アイヒホルン指揮、リンツ・ブルックナー管弦楽団による演奏で。 1991年、オーストリアはリンツ、ブルックナー・ハウスでのセッション録音。 総演奏時間は77分ちょっと、同曲としては比較的速…

マーラーの交響曲第1番、スロヴァキア括りで3種盛り!

所有CDの整理を随時行なっているのですが、マーラー1番の同曲異演盤が3種、手元に揃ったので聴き比べをしてみました。初詣以外どこへも出かけぬ正月三が日、時間はある!(時間しかない!) ズデニェク・コシュラー指揮 スロヴァキア・フィルハーモニー管弦…