”あの感じ”がちょっと苦手な私のニューイヤーコンサート

ウィーン・フィル的な、というか、ニューイヤーコンサート…楽友協会大ホールの煌びやかでゴージャスな雰囲気から演奏されるあの感じ…がちょっと苦手な私でも聴ける、ヨハンの1世だったり2世だったりヨーゼフだったりするシュトラウスの、ワルツだったりポルカだったりのアルバムを2枚ご紹介。

 

ロベルト・シュトルツ指揮、ウィーン交響楽団(AMADEO原盤、1963年録音)

録音の古びた感じも起因してか?”鄙び感”があってこれが”味”。シュトラウス一族の音楽とは、ローカル性、田舎っぽさ*1と見つけたり!…なんて、この演奏を聴いていると思ってしまう(ワルツの三拍子も、バルで貴族がというよりも広場で大衆が、なズンチャッチャぶり)。ウィーン・フィルのニューイヤー的なあの感じとはかなり距離あり(だから個人的に好きなのだと思う)。

 

フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団RCA、1957,1960年録音)
こちらも年代の古い、こじんまりとしたステレオ録音だけれども、相応の音質的制約の中でとてもシンフォニックな演奏が記録されています。さっぱりとしたテンポで節度ある優美さを表現、ショルティ時代とは異なった顔つきのシカゴ響黄金時代を堪能出来ます。これもまた今様のムジークフェライン's ニューイヤーとは違うシュトラウスですね。

 

こちらを書くにあたり上記の2枚を改めて聴き通しておりました。

これを持ちまして私の2024ニューイヤーコンサート、お開きでございます。

ダンケシェーン。

 

 

*1:いい意味で!