グールドによるシベリウス「3つのソナチネ」他

出掛ける機会があると、出先近場のブックオフには何はなくとも足を運ぶようにしているのですが、こちら直近の収穫盤。グールドでシベリウス?珍しいのでは?とグールドにさほど詳しくない私は思い、なんとなく興味もそそられて手を伸ばしたのでした。加えて言えばシベリウスピアノ曲も門外漢な私です。

 

・ピアノの為の3つのソナチネ

・ピアノの為の3つの抒情小品集”キュリッキ”

グレン・グールド(p) 1976,77年録音(CBS)

 

今…厳密には昨年11月末からなのですが、個人的に色々ありまして、心身ともにおおよそ”底”だろうと、いうような状況なのですが、なにげなく入手し、それとなく再生してみたこの音盤、この音楽、そっと心に沁みております。なんと可憐で、優しく、そして深淵を含んでいるのでしょうか…訥々としてある種”記号的”なグールドのピアノがまた、押しつけがましくなくて今の自分にとっては心地よくもあります。素敵な音楽に出会えたことに感謝ですし、こうした邂逅があるのなら、人生、まだ頑張ることを諦めずにやっていけるかもしれないと、思います。下がるところまで下がったら、あとは上がっていくだけです。